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本当は○○ !遺言書作成で学んだこと。相模大野の司法書士からのアドバイス

2017 / 02 / 19 / 日

相続財産をめぐる相続人間のトラブルを予防したい!

財産を相続させたく相続人がいるので遺言をお願いしたい! 

残された家族に最後のメッセージを残しておきたい!

 

遺言書を作成するニーズは様々あります。

日々実務をする中で、経験した点から学んだことについてお伝えしたいと思います。

 

 

 

1.まずは、お客様がお話しされることをよく聴くこと


 

遺言書作成の依頼を受けたとき、まずは、お客様の今のお気持を丁寧にヒアリングすることを意識しています。

 

過去に受託した案件で、「二男には、財産を一円たりとも渡したくない・・」というお話がありました。

 

今までの生い立ち、財産をお渡ししたくない二男との関係や背景など、じっくりとお客様のお話に耳をかたむけて聴いておりました。ある程度お客様がお話された後で、「もしかしたらお客様に二男に対する誤解が生じているかもしれない・・・」と私なりに思いましたので、

 

「本当はこう思っていたかもしれませんね・・・」とか

「実際のところこうだったかもしれませんね・・」と、

 

二男の立場にたった視点で、フォローをさせていただきました。

 

ところが、「葬儀にも呼んで欲しくない!」と二男に対する怒りの感情がおさまらないようでしたので、お客様のお気持にそった遺言書案の作成やスキームを提案させていただき、何度か打ち合わせした後、遺言書案作成の準備に着手いたしました。

 

 

 

2.時間をおいて、一緒に遺言書案を確認する


 

そのような過程を経て、作成された遺言書案は、その時のお客様のお気持が文字として見える化されたものです。1条ずつ、条文の意味をご説明させていただきながら、この遺言が効力を生じたときは、どのようになるか、お客様とイメージを共有させていただきました。

 

当然、二男が全く相続出来ない内容となっています。すべてのご説明が終わった際に、お客様が一言

 

「二男がまったく財産を相続しないのはかわいそう。」 

 

当初のお気持に変化が生じました。1ケ月以上、打ち合わせしてきて、二男の悪いことしか伺っていなかったので、正直驚きました。

 

時間をおいたことや、お客様の頭の中でモヤモヤしていた感情が、文字として可視化されたことで、お客様の感情が整理されて、お気持がやわらいだようです。

 

当然、お客様と一緒に、今一度感情を整理し、遺言書案を作成し直すことにしました。

 

 

3.感情は表裏一体であること


 

二男にも、財産を相続させる内容の遺言書案を作成し、再度お客様にご確認いただいたところ、ご満足いただき、無事遺言手続きを完了させることができました。

 

手続きが終わった後は、今までのお話が嘘のように、二男がいかに優秀で良い子だったかという昔話をしてくれました。おそらく、お客様にとって、とても自慢の子供だったと思います。何かのボタンのかけ違いで、可愛さ余って憎さ100倍の状態になってしまったんだと思います。

 

大塚家具の親子げんかによる騒動もそうですが、人間の感情は表裏一体なんですね・・・

 

 

もし、そのことに気づいてあげていなければ、お客様の心の中に、いつまでも、マイナスの感情だけが残り続けたでしょうし、最初の遺言書案で作成していたら、二男にも、その感情が相続されるところでした。

 

【遺言書作成で大事なこと】

・お客様から発せられる言葉だけで判断しない

 ・深層心理を意識する

 ・マイナスの感情を相続させない

 ・お互いがハッピーエンドで!

 

ちなみに、私自身も、悩んだときには紙に書いて、何を悩んでいるのか見える化して、思考を整理するようにしています。書かなかったり、話をしただけでは、何に悩んでいるかがわからず悩んでしまうスパイラルに陥ってしまいます。書くと、頭の中にある感情や問題など、見えないものを見える化することができ、やるべきことや対策が見えてくるので、オススメです。

 


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