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消えてしまう仕事! 相模大野の司法書士からのアドバイス

2017 / 04 / 18 / 火

 

 

あるレポートで、今後10数年で消えてしまうと予想される職業の中に、司法書士も対象となっており、技術の進歩による環境変化はヒトゴトではないなあ・・と感じる日々です。

 

本日の日経で、消費者が自分で会計する無人レジを、2025年までにコンビニの大手5社全店舗に導入する旨の記事が1面に取り上げられておりました。前記のレポートに、レジ係も消えてしまう職業としてリストアップされておりましたので、予想が現実のものとなってくることになります。

 

無人レジや、商品の情報を一括して読み取るICタグを利用することによって、カゴの中の商品を台に置くだけで、タグの情報から商品の会計ができる仕組みとなっています。コンビニ大手5社が共通のICタグを使い、規格を統一することで、納入業者がそれぞれのコンビニの規格に対応する必要がないため、このシステムを導入することへのハードルがさがります。今後、スーパーなどに利用が広がっていけば、レジ係も今までのように多くの人員を配置する必要がないため、人手不足にも解消しつつ業務効率も図ることができます。

 

消費者にとっても、ICタグの情報から産地や製造工場、原材料などの情報を読み取ることができると思われるので、デメリットは感じられないと思います。アマゾンでは、そもそもレジを置くことなく、スマホを持って店舗に入店するだけで、カメラ、センサー、AIなどの技術を使い、消費者が商品を購入したことを認知することができ、そのまま商品を店舗の外に持ち出すと口座から代金が引き落とされる、フィンテックも活用した実証実験もしている模様です。

 

そういえば、昔は電車に乗る際に、駅の改札口には数名の駅員がいて、キッブを改札鋏というハサミで、駅員が乗客一人ひとりのキップに切り口をいれておりました。ラッシュのときは、職人技のスピードで切符にハサミを入れるだけでなく、不正乗車をしていないかまで確認していたわけですから、スピードと正確性の技術が駅員に要求されていたわけです。しかし、技術の進歩によって自動改札がその役割を代替することになり、改札には昔のような人員が不要となりました。

 

高速道路もそうですね。今でも有人のゲートもありますが、大半はETCのゲートに変更され、支払いもカードで自動引き落としされるシステムとなり、ゲートに人が常駐することがなくなりました。

 

技術の進歩によって、私たちが仕事をするうえで求められる役割が、どんどん変化してきているということです。以前予想したように、もし、デジタル通貨や電子マネーが普及し、紙幣を使うことのない時代が到来した場合は、今までのように紙幣を扱う預金窓口の仕事はなくなることになり、支店の相当の面積を占める預金窓口が不要となることで、高いコストをかけて駅近で広い店舗を維持する必要がなくなり、店舗の統廃合や縮小がすすむのではないかと思っております。

 

しかしながら、技術の進歩で合理化するだけが顧客満足を満たせるかというとそうではないと思います。昨日の記事では、コンビニがUR子会社と提携して、団地に出店して、高齢化が目立つ団地向けのサービスとして、買い物に行くのも難しい高齢者のお客様に食事や商品を宅配したり、水道トラブル、電球交換、粗大ごみの搬出などの身の回りの悩みをコンビニが解決するなど、生活インフラとしての役割を担うサービスを導入していくことが掲載されておりました。お客様の悩みに焦点をあてて、その解決方法を提供することで、技術の進歩によっても影響されない市場もあるのではないでしょうか?

 

技術の進歩に目を奪われて、商売の原則を見失ってはいけないことを感じた記事でした。

 


 

 

 

 

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