最近、友人との新規ビジネスの立ち上げにあたり、今までの仕事のやり方や時間の使い方などを考えさせられることが多々あります。体がひとつしかないわけなので、収益をあげていくには根本から考え方をかえていかなければなりません。
以前読んだ本で、「クワドラント」という話を思い出しましたので、今日はそれを紹介したいと思います。
世の中で収入を得る形態は主に4つに区分されるそうです。
従業員は、サラリーマン、パート、アルバイトをして収入を得る人、自営業は、独立して自分で収入を得る人、ビジネスオーナーは、フランチャイズチェーンや特許を持つなど仕組みで収入を得る人、投資家は、資産を使って収入を得る人となります。
従業員と自営業は、働くことに関する裁量権が会社にあるか自分にあるかの違いがありますが、ともに労働の対価で収入を得ることになります。単純に考えると、時間を使ってお金を得ることになりますので、仕事に多くの時間を費やせば収入が増えますがその分自由になる時間が減ることになりますし、自由になる時間に多く費やせば、仕事をする時間が少なくなるので収入は減ることとなります。
ですから、時間単価の差はあるにしても、医師や弁護士などの専門職であっても、仕事に費やす時間が多いと収入が増えますが、自由になる時間がなくなるという現象がおきます。時間24時間誰でも平等にありますが、逆にいうとこの24時間が一日に仕事で使えるマックスの時間となるわけであり、収入の限界もそこにあります。
ところが、ビジネスオーナーは「仕組み」で収入を得ることができます。つまり、自分の労働の対価でなく、仕組みで稼ぐことができます。よって、自分の労働時間を削ることなく、その仕組みを大きくすればするほど収入をより多く得ることができます。例えば、ある仕組みを考えてフランチャイズチェーン展開した経営者は店舗を増やせば増やすほど稼ぐことができ、収益に見合う労働時間を使う必要がありません。そのため、ビジネスオーナーは自分の自由になる時間を確保することができます。
さらに投資家は、仕組みに頼ることなく、すでに保有している資産を投資しすることで、お金がお金を稼ぐ状態となります。極端にいうと、労働時間がまったくなくても収益をあげることができ、しかも好きなことに自分の時間をすべて使うことができます。さらに、資産を担保に金融機関から借り入れをしてさらにそれを投資につぎ込むことでレバレッジをきかせることができるので、普通では考えられない収入を得るチャンスをもてます。
従業員としてひたすら汗をかいてお金を貯めて数年後に独立し、軌道にのったところでチェーン展開をし、一生暮らせるだけのお金を稼いで早期リタイアし、後は築いた資産を投資に回して好きなことをしている人は本当にうらやましいですね。
いつまでたっても、貧乏暇なしの状態では進歩がないので、やりたいことや好きなことをするための時間を確保するために、何か仕組みづくりを・・・と悶々と考える日々です。