数ヶ月前、スウェーデンを訪れた社長様から、「現金が全く利用できず、カードでの支払いしか出来なかった・・・」という話をしてくれました。
現金が利用できない!?
最初はお話されていた意味がわからなかったのですが、調べてみたところ、スウェーデンでは、現金お断りのお店が増えているようで、カードでの支払いが基本となっているようです。
なんと、お金を扱う銀行ですら、「現金お断り」の表示がされているようです!
政府も公共交通機関で現金の利用を出来なくしたり、6つの銀行が共同で「スウィッシュ」というスマホアプリを開発し、相手の携帯番号を指定するだけで送金することができるようにしたりと・・・、キャッシュレスの政策を行った結果、数年でキャッシュレス化を実現していったようです。
その結果、キャッシュレス決済が98%を占め、現金決済がわずか2%となったことで、現金が全く利用できないようになってしまったというわけです。
今日の日経に、金融庁と経済産業省が、キャッシュレス決済比率を10年で40%に引き上げるという記事がありました。
現在、日本のキャッシュレス決済比率は19%で、大半が現金決済となっています。現金流通量は、世界的に見ても日本は突出しています。
2020年のオリンピック開催で日本を訪れる外国人のために、カード決済端末を置く費用を補助する支援を行うようです。支援を行うことで、大都市圏の主要施設や観光地などで、外国人の方が気軽にカードで支払いができるようになることで、消費喚起にもつなげたいようです。
確かに、観光地の参道でカードを利用できるお店は見たことがありません。端末導入を支援し、キャッシュレス化を促進することで、外国人の方の利便性が向上するだけでなく、お店の売り上げ管理や経理の負担も軽くなり、フィンテックの技術を利用することの重要性を認識する人が多くなってくるものと思われます。
政府がキャッシュレス化を推進することで、日本でもスウェーデンのようにキャッシュレス化がすすむのでしょうか?
ここ数年で、日本人の現金に対する意識が根本的に変わる可能性がありそうです!