今日の日経の一面には、衝撃を受けました。
トヨタが「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて支援する方針を決めたからです。
え、空飛ぶクルマ?
まさに既存の概念を超えるプロジェクトです。
自動車はこれから、人工知能を使った「AI」の技術、巨大で複雑なデータの集合である「ビッグデータ」、モトとモノをインターネットで繋ぐ「IOT」を活用し、自動運転の技術を進化させていく方向なんだなあと理解しておりました。
交通事故が多発している箇所のデータをビッグデータで蓄積し、その箇所にセンサーを取り付ければ、その箇所を通過する車のセンサーとの間でインターネット経由で情報を伝えたり、制限速度を超えていてこのまま進入すれば危険とAIが判断し自動で減速する・・・というようなことが、将来的には可能になるのではと思っております。
今までは、自動車本来の走る・曲がる・止まるという性能の差別化で、各メーカーがしのぎを削ってきました。これからは、AIをはじめとする新技術を自動車に搭載することにより、ハードではなくソフトの性能の差別化での競争がはじまることになります。
ですから、主導権が自動車メーカーからソフト会社に移行していき、自動車メーカーは今後どのようになっていくのかと思っていた時に、空飛ぶクルマを発想しているとは考えもつきませんでした。
実現可能性があるのかは、現時点ではわかりません。ただ、自動運転が実現した後の時代の変化ことについても、すでに検討しているとは、さすがトヨタです。クルマの概念を一から変える発想だからです。
空飛ぶクルマを垂直で離着陸させることで、飛行機のように滑走路も不要ですし、渋滞がなくなるだけでなく、道路そのものも不要となります。災害が起き、道路が寸断された場合の災害救助の際にも大活躍しそうですね。
そう考えると、そもそも人間も、ドローンの技術を利用して低空飛行で移動できるような乗り物が開発されてもおかしくないですね。ドラえもんの竹コプターのように・・・・。
「マーケット層を狭くしているのは自分自身の価値観が固定化しているから」と言われますが、まさにそのとおりです。
そんなこと無理!・・・とあきらめるのではなく、課題解決のために、常に前向きな思考でいることで、今までの発想にはない、新たな技術や商品が生まれるきっかけになるんだなあ・・・・・・・改めて感じさせられた記事でした。