最近、相続が発生した際にご相談をいただく問題として、実家の片付けのことがあります。
とりあえずわかる範囲で相続財産を探したけど、残りの荷物はとても手に負えない・・・とお困りのお客様が増えております。
荷物の多さにお困りの場合もあれば、親が大切にしていたので自分ではなかなか処分できないとことでお困りの方もいらっしゃいます。
残された実家を売却することになった場合は、買主の不動産会社の方に荷物の処分をしていただくことを条件として、物件を購入いただくようにして、相続人の方の負担を少なくするように交渉することもあります。
お亡くなりになってから大変なことにならないように、生前に整理を一緒にできると一番良いのですが、なかなか言い出すのが難しいと思います。
特に、現在ご高齢の世代の方は、物を大事に使わうことが習慣となっている方が多いので、使わないから捨てるという発想よりも、まだ使えるから捨てるなんてもったいない!・・・・と考えていらっしゃる方も多いと思います。
整理をする際は、そのような世代間で異なる価値観を理解しつつ、将来のことも考えて、残すものとそうでないものを本人の意思で選別してもらうのが好ましいと思います。
なお、認知症の症状として、同じものを何度も購入してしまったり、片づけがうまく出来なくなってしまって、部屋の中が物であふれてしまうということがあります。もし、今まできちんと整理をされていらっしゃった方が、そのような状況になったら、病院の受診や成年後見制度での支援の検討を考慮する必要もあるかと思います。
早めに周りの方が、認知症のサインとして気づいてあげることや、もったいない世代の親の価値観を共有しつつ対応することで、いわゆるゴミ屋敷で相続後に困るということが少なくなるのではと思っております。
もし、そのような状況でお困りの方は、ぜひ当事務所までお問い合わせください。