今日は、終活関連の打ち合わせをしてきました。
終活とは、「人生の終わりのための活動」の略で、人生の最期を自分らしく迎えるために、様々な準備を事前に行うことを言います。
遺言書を作成したり、お墓・お葬式などの準備を生前に行う方のご相談にのらせていただく中で、将来子供たちに負担をかけたくないと思う親世代の方が増えてきていることを感じておりますし、エンディングノートなどを通じて、終活に関して意識される方が多くなってきているのではと思っております。
今日のお客様は、数年前まで会社を経営されていらっしゃいまして、業績も何も全く問題なかったのですが、ご自身のタイミングで会社をたたむことを決断され、最後まで事業承継の可能性を探りましたが、お客様自身の強いご意思がありましたので、その意思を実現するために、専門家チームで会社をたたむお手伝いを過去にさせていただいておりました。
時が経過し、今度はご自身の将来のお悩みについて、ご相談にのらせていただくこととなりました。
まずは、打ち合わせの前に「ランチ」をご一緒させていただきました。会議室で打ち合わせするより、食事をしながら話をする方が、会話もはずむことで、いろんな情報を自然と得ることができます。不思議なものです。
今日も、ランチの途中で、鞄の中から海外旅行に行かれた際の写真を取り出して、旅の話を聞かせていただきました。また、その写真の中に、旅行以外の写真もありまして、社長様が大切にされていたものや趣味などが写っており、改めてお客様の価値観を認識できる場にもなりました。
残りの人生を自分らしく迎えるためのお手伝いをさせていただくわけですから、まずはご本人の価値観を共有させていただくための話を聞かせていただくことは大事です。
ということで、ランチの後は冷房の効いた喫茶店でさらに雑談を重ねてから、ご自宅で本題の打ち合わせをさせていただきました。
どのようにしたいか答えをもっていらっしゃるのはお客様ご自身です。まずは、どのようなことに不安を感じられているか、どのような要望をもっていらっしゃるのかをお伺いして、頭の中でぐるぐると回っている将来のお悩みの交通整理をさせていただくこと、つまり、潜在的な問題を見える化することがまずは大事です。
お客様が人生の節目の大事な決断の際に、ご相談いただくことは責任重大ではありますが、専門家冥利につきます。今後ますます増えていくと思われる終活のご相談にも積極的に対応していきたいと思います。
打ち合わせがはじまるなり、いきなり「それでは・・・」と話しはじめるのではなく、まずはお客様との価値観を共有することが大切な過程だと思います!