りそなホールディングスが2018年3月までに、全店で個人の口座開設をする際に印鑑を一切不要としていくという記事がでておりました。
口座開設の際の手続きも紙に記入するのではなく、タブレット入力に切り替えることで、行員の方の入力作業が省略されることになり、事務効率化が図れた時間をお客様との接客へ振り向け、顧客サービスを向上していくとのことです。
印鑑は必要だ!という枠組みの中であれこれ考えるのではなく、お客様の利便性と事務効率を追求するために、それらの枠組みから抜け出す発想をすることで、新しい仕組みが生まれてきますね。
実際、弁護士ドットコムでは、従前の「紙と印鑑」で行われていた契約締結を「クラウド」で行う「クラウドサイン」という新しい仕組みを提供しています。つまり、今まで当事者集まったり、郵送でやりとりしていた契約締結の作業が、パソコン上ですべて完結することを可能としました。【クラウドサイン】
ちなみに、私たち司法書士も業務をしていくうえで、印鑑を必要とする手続きはかなりあります。本人確認や意思確認の手段として当たり前のように印鑑を押印していますが、印鑑必要ありきの考えでなく、今後、発想の転換をすることで私たちの業務も変化していくことと思います。
マイナンバー、ブロックチェーン、生体認証等、新しい技術を活用し今までより、便利で精度の高い本人確認をすることは可能かと思いますし、政府も行政手続きのIT化をすすめておりますので、今まで当たり前と思っていた発想で物事を考えていると、取り残されてしまうなあ・・・・と感じた記事でした。