長い夏休みも終わり、すでに学校がはじまっているところもあるかと思います。夏休みが終わりに近づくにつれて、憂鬱な問題となるのが「夏休みの宿題」です。
夏休みに入る前に、あれほど計画的に宿題を終わらせるように!と言われていたのに、後回しにして遊んでしまい、直前になってから親子で慌てて宿題に手を付けるはめになった方も多いと思います。
私の子供も、明日から登校という前日にもかかわらず、読書感想文などの宿題が終わっておらず、泣きながら宿題に取り組んでいたことが懐かしく思われます。
夏休みの宿題は、子供たちが一人でやるというより、親も手伝って一緒に課題に取り組んだり、気がついたら親が一人で宿題をすることになってしまった・・・など、親にとっても夏休みの宿題は、悩ましい問題ではないでしょうか?
そんな背景もあってか、夏休みの宿題の定番である「読書感想文」、「夏休みの工作」、「自由研究」「書道の習字」などの完成品が、ネットやスマホのアプリなどで販売されており、気軽に購入することができることを知りました。そこで、実際に私もネットで検索してみましたところ、ちょうど夏休みが終わる時期だったためか売り切れているものも多く、実際にこれらを購入している方が多いことがわかりました。
読書感想文などは、大人が書くと先生にはわかってしまいますので、自分の子供が書いた感想文や自分が学生の頃に書いた感想文を商品として出品したり、「小学校低学年向け」「小学校5年生向け」など対象者を特定して出品するなど、先生に疑われることのないように工夫?しているものもありました。
中には商品説明文に・・・・
「これは、長男が○年生のときに書いた夏休みの宿題です。読書感想文を読むのに時間がかかり、感想文を考えるにも時間がかかるのでれば、その時間を他の勉強や遊びの時間ににあてたらどうでしょうか?」
など、読書感想文の煩わしさから解放されるなら・・・と、思わず購入ボタンをポチッとしたくなるようなセールス文もあり、夏休みの宿題も一つのビジネスになっているようです。
本来、夏休みの宿題を通じて、「自分で計画を立てること」、「周りの目がなくてもそれをきちんと実行すること」、「計画どおり行い期日を守ること」などを学べるいい機会だと思います。
また、計画を立てることをせずに、やるべきことを後回しにした場合、自分に降りかかる不利益についても身をもって経験しすることとなります。いずれにしても、大事な学びの機会だと思いますし、ビジネスでもこのように自分で計画を立てて実行していくということは、必要な能力となってくるのではないかと思います。
それにしても、ネットの発達で個人間売買が盛んになっている中で、夏休みの宿題が商品となっている現状について、いろいろと考えさせられました。