昨日は、夏休みの宿題のことについて書いたので、今日は司法書士試験のことについてふれてみたいと思います。
事務所の中で、2名のスタッフが司法書士試験を目指しながら働いてくれています。先輩司法書士から、仕事や受験勉強にいたるまで、いろいろとアドバイスをもらっていい刺激になっているようです。
この司法書士試験は、年に1回7月の第1日曜日に実施されます。
午前の部が9時半から11時半まで、午後の部が13時から16時という時間の中で行われます。しかも、この1日で11科目を受験しなくてはならず、試験の中でもハードな部類に入るのではないかと思います。
20年以上前に運よく合格することが出来ましたが、再度勉強したとしても合格することは絶対にありえませんし、もう二度と司法書士受験生には戻りたくはありません・・・。
この11科目(当時は憲法がなかったので10科目でしたが)を忘れないよう、常にまわし続けながら勉強し続けることが相当な負担となります。たとえば、会社法が苦手だからといって、会社法ばかり勉強していると他の科目が頭から抜けてしまいますので、それを防がなければなりません。
また、その11科目をうまく回し続けながら、試験の日である7月の第1日曜日に、精神的にも体力的にもピークが来るように調整することも必須となり、合格レベルの知識があることは最低条件で、試験までのすべての調整が上手くいき、運を味方にした受験生が最終合格するといっても過言ではない試験かと思います。
ちなみに、去年の試験データを見てみると・・・・
・出願者数 20360名
・合格者数 660名
・合格率 3.2%
となっています。合格率が3%ということですので、受験教室に100名いてもその中で3名しか合格者が出ないということになりますね。
実際、全国にある50の法務局及び地方法務局ごとに試験場を指定し、試験が実施されることになるのですが、去年の受験地別データを見ると、函館地方法務局管内での合格者は「ゼロ」でしたので、函館で受験された人は誰も合格できなかったということになります。
そんな過酷な試験ですが、受験勉強当時に自分が意識していたこと、受験生に指導してきたこと、合格後も試験勉強が無駄にならない考え方、働きながら合格する方法など・・・・早期合格するためのいくつかのポイントについて、思いつくまま明日お伝えしようと思います。