三連休の二日目は、【「今、ここ」に意識を集中する練習】という本を読んでみました。直前まで忙しい日々を送っていて、いろんなことに気が飛んでいたので、落ち着いたらぜひ読みたいと思っていた本です。
この本は、「マインドフルネス」入門というサブタイトルが付いております。マインドフルネスは、簡単に言うと「今していることに注意を向ける」ということ。
脳は、不安・怒り・辛いことなど、ネガティブなことを、あれこれと余計なことまで考えがちで、無意識のうちに思考のパフォーマンスを下げてしまっています。
マインドフルネスは、今に集中していくことで、そのような状況を意識的に改善していこうとするためのトレーニングです。
スポーツでもビジネスでも、「一流」と言われる人は、今に集中して結果を出し続けています。プロの選手が大舞台で平常心を保ち、能力を最大限発揮して結果を出すことができる、いわゆる「ゾーン」の状態になるのも、脳にネガティブ情報を無意識に送ることなく、今に集中できるメンタルがあるからだと思います。
この本では、日常生活で簡単に実践できる53のエクササイズが紹介されています。当たり前のことなのに、日常生活の中で無意識にやり過ごしていること、知っているのにしていないこと、忙しさの中で人間が本来持っている五感が無意識の行動の中で失われているのか・・・・などに気づかされます。
早速実践しようと思ったのが、「電話が鳴ったら深呼吸する」というもの。
電話が鳴ると、「すぐに出ないと!」と大半の人は無意識のうちに電話に出てしまいます。しかしながら、間を置かずに電話に出ることで、自分が不機嫌だったり不安だったり忙しかったりした場合、その気持ちを電話の相手にぶつけてしまうこととなってしまうことになります。
この電話が鳴ったら深呼吸をすることで、今までの体の動きや感情の動きが一度静止します。そのことによって、精神の緊張がゆるみ、マインドフルな呼吸によって、体の緊張もほぐれることで、今ある感情を手放して、新たな気持ちで相手を受け止めることができる姿勢が身につくようになるそうです。
ほとんどの時間を無意識にあわただしく過ごして、次の1分、次の1時間を捕まえるために、常に先を見て走る結果、「今」という大事な瞬間を失っている・・・・と述べられています。
その他にも、習慣で無意識のうちにやりがちな、「あのー」「ええっと」「そのー」のようなつなぎ言葉に注意するなどの、他の人からはなかなか指摘されにくいことだけど、意識をして改善しなければいけないエクササイズもあり、いろいろな気づきも得ることができました。
忙しい人こそ、ぜひ読んでもらいたい一冊だと思います。