昨日は、ある会社を株式譲渡でM&Aするためのクロージングの手続きをお手伝いさせていただきました。後継者の問題から最終的には第三者へ会社を売却されることを決断されたそうで、仲介をした銀行で株式譲渡のためのセレモニーが開かれて、必要書類のやり取りと資金の振込みが行われて、無事、事業が承継されることとなりました。
事業承継をするために株式取得をするケースは多いのですが、その際に株式取得に伴う費用がかかります。事業を承継する意思はあるのに、費用が捻出できずに断念してしまう場合もあると思います。
実際、従業員の方が事業の譲り受けたい意思がありながら、資金が用意出来ずに株式取得が出来なかったことが今までもありました。
そんな中、かながわ信用金庫が事業承継支援のために、株式取得のためのローンの取扱いを開始するとの記事が、今日の新聞に出ておりました。
融資限度額は5000万円以内で、期間は10年以内となっており、従業員に会社を継がせるケースを想定しているそうです。
ちなみに、日本政策金融公庫でも同様の融資制度が用意されており、こちらの融資限度額は7200万円までとなっており、事業承継を支えるための融資商品がぞくぞくと増えてきております。
競争の激しい住宅ローンを取りやめて、事業承継の支援へ方向転換している銀行も出てきております。より多くの中小企業の事業が承継されていくよう、当事務所でも引き続きお手伝いをしていきたいと思います。