国会でいろいろと問題となっておりました加計学園の問題ですが、とりあえず獣医学部の新設計画が認められて、来春から開学するようです。
今まで、獣医師が過剰になることを防ぐために、獣医学部の新設を国が規制しておりました。
よって、新たに獣医学部が誕生するのが52年ぶりになるそうですが、個人的には安倍首相との問題よりも、特区の制度を使って今までの岩盤規制が改善されていくことの方が興味があります。
国が規制をなくしていくことで、競争原理が働いていく方向になっていくのはいいことですね。今までの規制は、市民のためでなく、業界を守るためのものになっていると思われるものもあるように感じておりましたので・・・・。
ちなみに、獣医師の人数を抑制するために、獣医学部の新設計画が認められていなかったわけですが、実際に獣医師になった方が開業するであろう、動物病院の数がどのように推移しているのかを調べてみました。
農林水産省に、【飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)】 というデータがありまして、直近の5年間の動物病院の数字を拾ってみますと・・・・・
年度 動物病院数
・平成24年 10741
・平成25年 11032
・平成26年 11259
・平成27年 11486
・平成28年 11675
と、毎年動物病院数が「約200施設」ずつ増えておりました。今後、加計学園の獣医学部が新設されることで、獣医師も増えるでしょうから、開業する病院もこのまま増えていく状況となっていくのでしょうか?
一方で、動物病院で診察を受ける、ペットの数はどうなんでしょうか?人口減少の影響を受けるのでしょうか?
調べてみたところ、実際、犬の飼育頭数は減少傾向にあるようなので、開業する動物病院がこのまま増えていくと過当競争の時代が訪れることになりそうですね。
【一般社団法人ペットフード協会のHP発表資料を引用】
資格者が開業さえすれば、仕事に困らないといった時代も昔はあったようです。今では、お客様の視点でサービスの提供をしていかなければ、お客様から選んでいただくことが難しい時代へと変化しております。
どの業界であったとしても、環境変化に対応していくことを意識していないと、生き残っていくことが難しくなりそうです!