不動産取引に絡み、55億5000万円の詐欺被害にあった積水ハウスの決算が本日発表されておりました。
【積水ハウスHPより】
例の事件があったにもかかわらず、昨年度より「増収増益」となっており、最終利益からすると、55億5000万円という被害がかすんで見えてしまいますね。
ちなみに今回の被害額、下記損益計算書の特別損失の中の貸倒損失でしっかり計上されています。
株主に対して今回の事件が影響がなかったとアピールするためか?、同じく株主配当について増配予定のリリースもされておりました。
直近の配当予想の1株38円から、1株2円増配の40円にし、定時株主総会に議案が提出されることになります。
詐欺被害の件、事実上のクーデターで代表取締役が変更するなどした同社ですが、この業績と増配をもって無事株主総会を乗り切ることが出来るのか興味があるところです。