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事業承継の前提・・・・・?    相模大野の司法書士からのアドバイス

2018 / 03 / 24 / 土

 

 

 

 

根本的な問題・・・・

 

最近、事業承継をマッチングするサービスを提供する金融機関が増えています。マイナス金利となり、貸付業務での収益が低下している銀行にとっては、新たな収益源であると同時に、事業承継に失敗し廃業する企業が続出すれば、すなわちそれは自身の顧客を失うことにつながるからです。

 

事業承継に特化してサービスを提供している銀行、M&A会社と提携し、顧客を紹介することで仲介の役割を果たしている銀行など、様々な形態で事業承継のサービスを提供しているようですが、今朝目にした記事は「なるほど!」と思うサービスでした。

 

 それは、銀行が事業承継の問題をかかえている経営者の子供向けに、「婚活」のサービスを提供すること。

 

 

若い人の人口流出が進む地方の中小企業にとって、後継者である息子や娘の結婚相手が見つからないことも、事業承継が上手くいかない理由の一つになっているようです。

 

 

ただでさえ、晩婚化や結婚をしない独身者が増えている中で、中小企業の経営者にとって、婚活問題は事業承継の問題と切っても切り離せない深刻な悩みだと思います。

 

 

そこで、青森銀行、山形銀行、東邦銀行をはじめとする東北の8つの地銀が、と結婚相手紹介サービスの「マリッジパートナーズ」 と提携し、経営者にとって大きな悩みである結婚問題を解決するためのサービスを提供しています。

 

 

中小企業の結婚問題を、「全行員に意識を浸透させる」ことを目的とし、支店で定期的に勉強会を開催し、婚活の話を切り出すコツやタイミングを学ぶなど、全店あげてこの問題に本気で取り組んでいる様子がうかがえます。

 

 

東邦銀行では、下記の資料のとおり、平成27年度に11件、平成28年度にも同じく11件ものマッチングがあったようです。

 

【IR資料より抜粋】

 

 

昨年度の東北の休廃業・解散件数は1969件とのことで、ここ10年、2000件近いペースで会社が消えてしまっていることになります。

 

事業承継というと、株価対策・支配権の問題・相続対策・M&Aという視点で考えがちですが、後継者不足にいたる根本的な問題からのアプローチも必要だということがわかりました。

 

確かに、子供に配偶者がいなければ、経営者も頑張って会社を存続していこうというモチベーションがなくなりますよね。結婚し、孫が生まれて跡継ぎ候補が誕生すれば、代々にわたって事業を継承させていこうという気にもなりますし・・・。

 

記事の中に掲載さされてた、経営者の婚活は「究極の事業承継」という言葉に納得すると同時に、事業承継の根本的な問題をもっと掘り下げて考えていかなければと、新たなアンテナが立ちました!

 

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