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空き家の承継・・・・!      相模大野の司法書士からのアドバイス

2018 / 05 / 01 / 火

 

 

 

ご親族への承継・・・・

 

 

今日はゴールデンウィークの谷間ということもあり、のんびりとした一日になるかと思いきや、予定外の用事が立て続けに発生して、慌ただしい一日となりました。そのうえ、ただ今会議のため遠方に来ているので、帰宅は夜中になりそうです・・・。

 

 

さて、本日ご来所いただいたお客様の空き家を親族の方が承継されることとなり、不動産を所有権移転する手続きを受託させていただくことになりました。

 

 

その不動産は観光地にあるのですが、離島にあるため、お客様も頻繁に現地まで行くことができません。ご実家の不動産を相続で取得され、その手続きを数か月前に私どもで受託させていただきました。

 

 

今後の不動産の行く末について相続のお手続きの時から考えていらっしゃったため、相続の手続きが完了してから、ご自身の代で不動産を手放して、ご親族の方に引き取ってもらうことで話をすすめてこられました。

 

 

承継されたご親族の方は、その離島にお住まいとなっているため、現地のことを良くわかってますし、今までその不動産を定期的に見回りしていただいて、建物の空気の入れ替えなどの管理をされていたので、空き家とは言え、建物もそのまま活用することもできます。

 

 

今回は不動産の譲渡費用も無償のうえ、所有権移転手続きもお客様が負担して行うことになります。

 

 

地方の不動産で売買も活発に行われない地域で、空き家の承継を希望の方がいらっしゃる場合は、こちらが費用を負担してでも所有権を移転されることが無難です。

 

 

実は数年前、観光地の空き家を所有されてお困りのお客様がいらっしゃったので、私どもの方で無償で引き取っていただく方を探して、承継していただく段取りをしておりました。ところが、手続きに直前になって、親族の方から「無償で渡すのはもったいない」という一言で、話がボツになってしまいました。

 

 

その観光地は、昔は観光客がよく訪れていた場所だったのですが、最近ではあまり観光客がいないこと、空き家になっている建物の規模が大きくて、取り壊しをするだけでも数百万円かかるということなどを考慮すると、無償でも条件は良かったと今でも思っているのですが、残念ながらマッチングが出来ませんでした。

 

 

ちなみに後日談ですが、その翌年にそのお客様から連絡があって、「やはり自分たちで買主を探したけど見つからなかったので、無償で引き取ってもらうことで、もう一度交渉してほしい」と言われて、その方に再度話をお持ちしたのですが、答えは「NO」となってしまい、空き家を承継するチャンスを失ってしまい、年間数十万円の固定資産税を毎年支払い続けることとなってしまいました。

 

 

そのような事例が過去にもありましたので、承継していただく方が見つかった場合は、目の前の損得ではなく、将来にわたる負担を考慮して、早めに決断をされることが結果としていいのかもしれませんね。

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