昨日、りそな銀行が決済端末を無償提供することで、購買データを取得し、その蓄積した情報を活用する「情報ビジネス」へ参入することについて書きました。
今日は、ビッグデータである購買データを収集し、そのデータをAIによって分析するシステムを開発している会社さんから話を聞く機会がありました。
有名なチェーン店の販促システムとして導入されている実際のシステムを見ることが出来たのですが、各社が競って情報ビジネスで主導権を握ろうとしている現状がよくわかりました。
今まで何を購入してきたのかの蓄積データにはじまり、セットで購入する商品は何か、購入する頻度はどれくらいか、購入する商品の価格帯などの詳細な記録に基づき、AIが分析した結果が一覧となって出てきます。
店舗においてスタッフの方は、タブレット端末を利用することで、お客様の接客時にそのデータを活用することが出来ます。
何を提案すればお客様が商品を購入してくれるかがデータに基づきわかるようになっているので、このシステムを導入してから、販売に全くなれていない新人のスタッフであったとしても、2割も売上があがったとのことです。
蓄積されたデータを利用し、「自分以上に自分のことを知っている」店員が接客するのですから、商品が売れるのも当然ですね。
この販促システムに「顔認識」の技術を搭載することで、高額購入者であるお客様が来店された場合にアラートを表示したり、店内にいるお客様の優先順位が表示されたり・・・なんてことも、将来的にはなっていくのかもしれませんね。
まさに、「ビッグデータは現代の石油」と言われていることを目の当たりにした瞬間でした。