今日は、ファイナンシャルプランナー(FP)の方と共同で「親なき後問題」についての相談会を行ってきました。
親なき後問題を考えるにあたっては、お金の問題は切っても切り離せないので、解決方法を考えるにあたって、FPの方の視点からの意見はとても貴重です。
今まで、親なき後問題でご相談いただいた内容を分析していくと、何も対策をしないことによって生じうる潜在的なリスクとして、
1.子供に残したお金が適切に使われない(横領・浪費問題)
2.財産が国に帰属してしまう(国庫帰属問題)
3.親自身が介護が必要となってしまう(8050問題)
があげられると思います。
1.の子供に残したお金が適正に使われないという点ですが、将来のためにお金を残すことを重点に考えていらっしゃる方が多いと思います。
それはそれでとても大切なことですが、多くのお金を残せたとしても、お金を適切に管理される仕組みも一緒に検討していかないと、詐欺や横領の被害にあったり、計画的にお金を使えずに浪費してしまうというリスクがあります。
2.の財産が国に帰属してしまうという点ですが、障害のあるお子様が一人っ子というご家庭の場合、財産の流れをコントロールする仕組みを考えないと、お子様がお亡くなりになられると親から相続した財産が国に帰属してしまいます。
この点について、リスクとして認識されていらっしゃらない方もかなりいらっしゃいますので注意が必要です。本日の相談会でもリスクを認識されていらっしゃらなかったので、回避する方法をアドバイスさせていただきました。
最後の3.親自身が介護が必要となってしまうという点ですが、お子様の生活介護を日々されていらっしゃって、ふと気づけばご自身も80歳を超えてしまっているという方もいらっしゃると思います。
高齢になると認知症リスクも高まってきますし、病気で長期入院が必要となってしまった・・・ということも想定されますので、同時にご自身のことも考えていく必要があります。
この方法を使ったらすべて悩みが解決された!という特効薬的は制度はありませんが、早めに対策をしておくことで、みなさまの不安やニーズに限りなく寄り添うことのできる解決方法をご提案することが可能です。
一方、何もしないまま問題が生じてしまった場合には、問題解決の選択肢が少なくなってしまったり、問題の解決が困難な事態が生じてしまうことがあります。
まずは小さな一歩から、将来のリスクについて一緒に考えていきましょう!