今日は、産学連携による事業モデルの打ち合わせに参加してきました。
今後構築していきたい事業モデルは、障害者の方の雇用創出と地域との連携による地域創生のモデルです。
障害者施設を運営する事業者にとっても、障害者のご家族においても、雇用創出は大きな問題です。事業者にとっても雇用創出で新たな収益を確保することが出来ますし、ご家族においても給与として適正な金額を受け取ることで自立した生活をおくるための第一歩にもなります。
参加したメンバーの中には、その分野における最新技術を駆使してすでに地方で地域創生のビジネスモデルを展開している方がいるので、社会福祉の分野においても活用できないか検討しているところです。
まずは簡単にできる地域との連携ということで、人手不足の農家と雇用を確保したい障害者の方による「農福連携」のスキームを考えていたのですが、実際に農福連携スキームを行っている参加者の方から、とても参考となる話や苦労話をお伺いすることができました。
例えば、6次産業の問題として、農家(1次産業者)が収穫したもので、商品への加工(2次産業)が上手く出来たとしても、流通・販売(3次産業)までスムーズに行うのが難しいとのこと。
商品を作って終わりではないため、販路をマッチングすることや小ロットの商品を消費者に届けるための物流の問題がネックとなるようです。
また、食品衛生法が改正となり、すべての食品等事業者(食品の製造・加工、調理、販売等)が、HACCP(ハサップ)という基準にそった衛生管理を行わなくてはいけなくなったため、その対応にも苦労しているとのことでした。
乗り越えるべき課題は多いのですが、それだけにやりがいもあります。まずは、今受託している案件をぜひとも成功させて、各地に広めていきたいと考えています!
ハッサップとは・・・事業者自らが、食中毒菌汚染等の危害要因をあらかじめ把握した上で、原材入荷から製品出荷までの全工程の中で、危害要因を除去低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理手法。
【厚生労働省の資料より引用】