今日は、第50回全日本空手道選手権大会を息子と一緒に観戦に行ってきました。
この大会は、寸止めではなくフルコンタクトで戦う極真会館が主催している大会で、来年開催される「第12回全世界空手道選手権大会」の日本代表選抜大会を兼ねているということで、全国の予選を勝ち抜いた選手と海外のトップ選手が出場しておりました。
どうせ観戦するなら息子に臨場感を味あわせてあげたいと思い、ちょっと高めの席を購入したところ、幸運にも会場の1列目の席をゲットでき、選手の間近での観戦となり、おかげで、選手が突きや蹴りを繰り出すたびに発せられる「シュッ!」という息づかいや体への鈍い打撃音などを身近で感じることができましたし、途中の演武では、氷柱割り、ブロック割り、バット折りなどの超人的なパフォーマンスもしっかり目に焼き付かせることができました。
大会を観戦していて意外な出来事がありました。大会が開始する前、今大会から適用されるルール改正についての説明があったのですが、その中の一つに、入場時・試合開始時・審判からペナルティを受けた時などの際、十字を切って頭を下げた挨拶がしっかりできないと注意ポイントが課せられるから気をつけるように・・・という話がありました。
まさか、全日本選手権大会に出場する一流の選手で、そんな基本的な挨拶が出来ない選手はいないだろうと思っておりましたが、数名の選手が挨拶をしっかり出来ずに挨拶をやり直させられたうえで注意ポイントを課せられる場面が何度かあり、累計の注意ポイントが重なって、その場で失格となった選手もおりました。
最近の不祥事が起きているスポーツ界で、強ければ何をしても許されるという風潮があった中で、「礼に始まり礼に終わる」という当たり前のことを当たり前に行うようにするために、仕組みとしてルール化したことは非常にいいことですね。
相手とフルコンタクトで対戦する危険が伴う競技なだけに、相手を敬ったり、謙虚な姿勢の表れである「礼」にこだわるという原点をしっかり取り戻したいという主催者の考えに非常に共感した出来事でした・・。