本日、DeNAのプレスリリースで、タクシーの乗車料金が無料となる「0円タクシー」に関するキャンペーンが発表されておりました。
次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」を利用して配車をすると、23区の移動に限ってタクシー料金が無料になるようで、期間は今日から12月31日の22時までで、対象となるタクシーは50台だそうで、運が良ければ無料でタクシーに乗車することができます。
なぜ無料でタクシーに乗車できるのかというと、利用者の費用を企業がスポンサーとして負担することになっているからで、その仕組みは下記のとおりです。
【プレスリリースより引用】
今回のキャンペーンのスポンサーとなったのが、日清食品株式会社です。
同社の商品である「日清のどん兵衛」を宣伝するために、タクシーの内外装にどん兵衛のラッピングが施され、その広告料として乗車料金相当分のお金がタクシー会社に入っていくため、利用者が無料でタクシーに乗車できるというわけなのです。
企業にとっては、タクシーが走る広告塔になりますし、タクシーの車内という空間を利用して乗客に宣伝もできますので、費用対効果の高い投資となります。
タクシー会社にとっては、通常の乗車料金が入ってくるため、今までタクシーを利用してこなかったお客様を取り込むことが期待できます。
利用者にとっては、アプリをダウンロードして配車をお願いすれば無料でタクシーに乗車できるわけですから、この仕組みに携わるすべてがWin-Winの関係となるビジネスモデルといえそうです。
もちろん、このプラットフォームを提供しているDeNAにとっても、キャッシュレス決済、ビッグデータの収集、商業利用を行うための利用者の囲い込みなど、将来的に発生するであろう持続的な収益確保のためにビジネスモデルを構築したものと思っています。
同社は日産と自動運転タクシーの実証実験もしており、多くの需要が見込めるオリンピックの時期までに、既存のタクシー業界の常識を打ち破るビジネスモデルを展開していきそうです。
早速アプリをダウンロードしたので、都内に行ったら試してみようと思います!