本日事務所にお越しいただきましたお客様から贈与の手続きのご相談を受けました。
一緒に住んでいらっしゃる方がお亡くなりになった場合に備えて、税金がかからない範囲で贈与を毎年行いたいとのことでした。
そういう理由であれば、毎年贈与を行う手間がかかるので、「遺言をされたらどうですか?」とお話したところ、「遺言はすでに作成してもらってます」とのこと・・。
それなら、お金をかけて贈与する必要もないと思い、詳しくお話をお伺いすると、遺言書で相続すると高い相続税がかかるので、相続税がかからない贈与をしておきたかったというのが理由だったようです。
相続税も一定の財産額までは相続税がかからないこと、贈与税の方が高くなってしまうこと、贈与税がかからないように毎年持分を移転していくには時間も費用もかかることをお伝えして、贈与以外での方向性も検討していくことにしました。
お客様のお話を掘り下げることなく手続きを受託し贈与手続きを行ったとしても間違えではありませんが、ヒアリングをしっかりして手続きを行う背景などを伺っておけば、もっと費用をかけずに手続きができる方法を選択することができます。
やはり、相続=税金という意識がみなさん強いんでしょうね・・・。