昨日は東京株式市場で、日経平均株価は前日よりも62円85銭安い「2万14円77銭」で今年最後(大納会)の取引を終えました。
2017年は、大納会において26年ぶりの高値である「2万2764円94銭」で終えており、今年の終値は2750円の下落となっただけでなく、安倍政権によるアベノミクス効果で6年間続いてきた上昇記録も終わってしまいました。
アベノミクスで日本の株式市場を支えてきた海外投資家の年間売越が5.6兆円もあり、その売越を吸収したのが、日銀の6.5兆円にものぼる買入という構造になっており、日銀の買い支えが止めるにやめられない状況になってしまっています。
そういえば、私たちは相続手続きの中で株式などの有価証券の手続きもさせていただく機会が多いのですが、株式をそのまま名義変更して保有するのではなく、換価して現金で相続される相続人の方が大半です。
「父は株をやってたけど、私にはさっぱりわからない。」とか、「株で持っていると損するから現金にしてください」など、相続を受ける世代の方は株式について否定的な考えを持っていらっしゃる方が多いと感じます。
相続発生によって株式から現金の流れもそうですが、認知症高齢者が保有する株式が凍結される割合が増えていくことになると、「貯蓄から投資」の流れが停滞することにもなりかねません。
私たちの支給される年金の原資の一部は、GPIFによって株式での運用がされてますし、生命保険の運用なども株式で行われていますので、私たちの生活にも株価というのは少なからず影響しています。
よって、株をやらないから自分には関係ないと思うのではなく、定点観測するなど、関心のアンテナを立てておくのもいいかもしれませんね。