昨日の業務終了後に、ある事業承継案件についての意見交換をスタッフとの間で行いました。
「三人寄れば文殊の知恵」とはよく言ったもので、一人で考えていてもなかなか出てこないアイデア・考えが、意見交換しながら話を進めていくと出て来たり、思考が整理されたりします。
事業承継の案件というのは、「これが正解!」という答えがあるわけではなく、いかに当事者の方の想いを吸い上げて全体最適を図っていくかが重要になってきます。
当事者が置かれている状況、ご要望、お悩みなどをヒアリングし、当事者が水面下で思っていること(氷山で例えると、海面の下にある部分)を的確に把握することが大事なのですが、司法書士という専門家の癖で、どうしても見えている事象(海面上に見えている氷山)をもとに、法的なスキームを当て込んでいこうとする思考回路が存在してしまのも事実です。
そんな時に、スタッフと意見交換することで、「このような状況にあるのだから、この人はこのように思っているかもしれない・・」とか「先代の想いは●●だけれども、実際の生活状況から考えると●●だね」とか、スキームよりも大事な「何か」に気づかせてくれたりします。
ということで、自分の発想にはなかった様々な気づきを得ることができた意見交換の場となりました・・・。