先日、ある同業の先生とお会いする機会があり、「学び」について共感することがありました。
その先生は、一つの案件を全体最適化するコンサルに長けていらっしゃる方なのですが、銀行・保険会社・異業種の方の打ち合わせに同席し、自分の専門外の知識についてお客様にプレゼンする様子を真似て自分のものにしているよ・・・ということを話してくれました。
実際は「真似て」ではなく、盗むという意味の「パクって」とおっしゃってましたが(笑)
そういえば、自分も司法書士として駆け出しの頃を思い出します。
昔は、登記を申請して、何か訂正する箇所があると補正箱といって、補正のある申請書が収納されている箱があったのですが、補正もないのに補正するフリして、他のベテランの先生がどのように申請書を作成しているのか盗み見して、「うん、これいいな!」と思ったことを、自分の業務に活かしてきた経験があったからです。
また、最近でも上場企業が発表するIR資料や大企業の案件について登記事項証明書を取得したり、契約書をネットで収集したりということを続けています。
上場企業のスキームは、大手の法律事務所や会計事務所などが携わって生み出されたスキームですから、自分だけでは思いつかないようなアイデアの塊です。
しかも、ネットで公開されている資料ですから無料でしかも、適法にパクる、いや真似ることができるわけです。
自分で書籍を読んで学ぶことももちろん大事であることは言うまでもありませんが、「我以外、皆我が師なり」という気持ちで、真似るというアンテナを立てておくと、案外、学ぶ機会はいつでもどこでもありますよね・・・。
「学ぶことは真似ぶこと」と言われたりしますが、まさにそのとおりだと思います。