今日は、~テクノロジー時代の企業法務・法律事務所のあり方~というテーマで行われたセミナーに参加してきました。
参加者の大半は弁護士事務所の関係者であったかと推測されますが、定員300名の広い会場にもかかわらず、満席でAIに関する関心の高さが伺えました。
法務領域で現在活用されているAIは、いわゆるディープランニングを行う人工知能ではなく、私たちが使っている自然言語を処理する技術の段階であるとのこと。
実際その技術を使った製品を通じて、その技術を見ることが出来たのですが、作成した契約書に問題がないかどうかのリスク検出に関しては、ボタン一つで瞬時にAIが指摘します。
自分で作成した契約書をセルフチェックするというのは見落としをしてしまうリスクがあるのですが、この技術を活用すると、契約書の条文に漏れがあったり、懸念事項を指摘したり、修正文例案などが、レジューとして展開してくれます。
日本の司法は米国の司法と比べると10年遅れていると言われているそうですが、法務にIT技術を活用する「リーガルテック」分野の投資額も、米国が1000億円なのに対し日本では20億円未満という数字に表れております。
米国ではすでに定型業務や単純作業はAIが行っており、クリエイティブな業務を弁護士に依頼する環境を法律事務所が用意することで、優秀な人材の囲い込みにも寄与しているようです。
本日登壇した方はいずれも弁護士の方でして、弁護士という狭い枠ではなく、法務を取り巻く環境や今後のニーズを考えてそれに応えるべく法務を越えたサービス展開をしていらっしゃり、今後の専門家のあるべき姿をみた感じがします。
非常に刺激を受けたセミナーでした!