会社の経営権を後継者に承継をしなければ・・・
認知症に備えて子供に管理を任せたい・・・
など、将来のリスクを考えて対策をご依頼いただくことが増えてきましたが、ご本人からご依頼をいただいても途中で対策がやむなく中止となってしまうケースがあります。
打ち合わせを何回も重ねて、メリットもデメリットも共有しご理解いただいたうえで手続きを進めようと思ったところ、心変わりされるお客様は珍しくありません。
やはり信頼できる人だからといって、自分の虎の子の財産を預けるというのはかなり勇気がいりますからね。
自分で働けるうちは収入を得ることができたとしても、リタイアした後では、今ある財産をいかに減らさずに有効に活用していくか・・ということが大事になってきますから、その財産を自分の管理下から手放すということはなかなかできないことだと思います。
このまま何もしなければリスクがあって、何かしなければならないのはわかっているけれども、でもやはり不安で先に進めることができない・・・。そんなお気持ちに共感しながら、一歩踏み出すことをお手伝いするのが私たちの役割だと思いますが、終活のご依頼が増えれば増えるほどそのような悩ましい問題を抱えることとなります。
しかしながら、今まで何も対策をしなかった結果、トラブルとなってしまいご相談にお見えになられたお客様のお話をお伺いするたびに、「あの時、こうしておけば・・・」と思うことが多々ありましたので、そのような経験談もお伝えすることで、対策の重要性をご理解いただきながら、少しでも不安を解消することができるお手伝いができれば・・・と思います。