対策を検討される方が増えています・・・・
今日は、事業承継に関してのご相談をいただいているお客様の案件に関しての検討をしておりました。
・親族内で承継を考えているものの誰にするかはまだ未定
・子どもに承継する気持ちがあるもののまだ株主としての権利はまだ自分が行使したい
・従業員の方への承継を検討しているが気をつけておくべきことは何か?
・・・・・など、ご相談の内容が異なるものの、事業承継に関してのご相談が立て続けにありました。
そういえば、先月、中小企業庁から2019年版の中小企業白書・小規模企業白書が公表されておりました。その白書の中で「経営者の世代交代」というテーマにおいて、経営資源の引継ぎに関しての事例が掲載されておりましたが、対策をすることがないまま万一が生じた場合、事業を継続することは困難な状態となることが想定されます。
やむを得ず廃業することになった場合でも、経営資源の一部を有償で譲渡することで、廃業コストの一部に充てることができたり、事業を引き継ぐ側にとっても事業を素早く立ち上げることにもつながるといったメリットもあります。
要は何かしらの対策を事前にしておくと、事業と譲渡する側、譲り受ける側の双方にとっても好ましいことであり、起業促進の観点からも重要であることが白書の中でも言及されております。
事業承継の問題は、ご相談をいただいてからすぐに解決する・・・といった問題ではないため、早めに会社の現状認識と対策の必要性をご認識いただくことが重要ではないかと思っております。このような連休にゆっくりと検討いただくのもいいかもしれませんね。