先日、銀行で書類の受け渡しで待っている時に、行員の方とお客様との間で以下のようなやりとりがありました。
客 「すいません。三菱に振込をしたいんですけど、確か三菱東京UFJ銀行でいいんですよね?」
行 「えーと・・・。たぶんそうだと思うんですけど・・・。」
客 「そうですよね。三菱とUFJの間に東京が入るように変更になったんですよね?」
行 「あ、はい。確かそうでしたね・・。」
ご存知の方も多いと思いますが、正式名称は「三菱UFJ銀行」です。
2018年4月1日に三菱東京UFJ銀行から三菱UFJ銀行に商号が変更となりました。私は2つの意味で驚きました。一つ目は同じ業界でしかもメガバンクの正式名称を失念されていたこと。そして、2つ目は、自分の記憶が曖昧なままお客様に返答をしてしまっていること。
「たぶん・・」とは「たしか・・」とかいうフレーズのやり取りで、ご自身の返答に自信がないことが私にもわかったからです。
人間ですから忘れてしまったり覚えていないこともあっても仕方ないと思います。しかし、そうであれば、「少々お待ちください。今確認いたしますので。」という一言があっても良かったかと。
お客様が振込伝票に振込先を記載するために窓口を離れた際に、お節介かと思いましたが「三菱は、三菱東京UFJ銀行の東京が抜けて、今は三菱UFJ銀行ですよ。」と一言お伝えしました。
すると、「ありがとうございます。やはり、そうでしたか!東京が入るかどうか迷ったのですが、東京がない方が正しかったんですね。」と、やはり自信がないまま返答していたことがわかりました。
しばらくして、お客様が伝票を持って窓口に来られた際に、「申し訳ございません。正しくは三菱UFJ銀行でした。伝票を書き直ししていただいてもよろしいでしょうか?」と行員が伝えたところ、「だったら最初から言ってよ。せっかく伝票書いたのに書き直ししなければならないじゃないの!」とお客様から想定どおりのお叱りのお言葉となって返ってきておりました。
今回の件はそれほど大事にならずに済んだから良かったのですが、このやり取りを目の当たりにして、自分自身に自信が持てない時やわからない事態に遭遇した場合に、「たぶん」「たしか」・・・という曖昧な言葉で対応するのではなく、少々お待ちいただくことがあっても、自分自身が納得するまで調べなければ・・と改めて感じさせられた出来事となりました。