昨日は自筆証書遺言のことを書きましたが、今日は公証役場で作成する公正証書遺言のことについて書いてみたいと思います。
公正証書遺言の作成のご依頼があった場合、
・お客様から遺言の内容をヒアリング
・遺言書作成に必要な書類を準備
・ヒアリング内容にもとづいて文案を作成
・お客様に文案をご確認いただく
・公証役場に文案と必要書類をFAX
・公証役場から文案にもとづき作成された公正証書遺言案を受領
・お客様と文案を再確認
・最終決定したら公正証書遺言を作成する日程を調整
・公正証書遺言を作成
・・・大まかに上記のような流れで手続きを進めていきます。
公証人が公正証書遺言を作成する際、ご本人に遺言書の内容を聞きながら、内容に間違いないことやご本人の意思にもとづいて作成されたかを確認していきます。
私たちは業務で公証役場に出入りをしておりますし、遺言書作成の業務に慣れておりますが、公証役場で遺言書を作成するのがはじめての方にとっては緊張する場面となります。
遺言書を作成する際には、相続人になるべきご家族は同席することは出来ず、公証人・証人2名に囲まれるという慣れない環境の中で行うこともあり、特にご高齢の方は、頭の中が真っ白になられて遺言書の内容を上手くお伝えすることができないこともあります。
話をするうちに少し落ち着かれて、遺言書の内容を思い出すことが出来ればいいのですが、そうでない場合は遺言書を作成することが出来なくなってしまいます。
私も人前でスピーチをするときに、話すことを何度も練習して内容を覚えたにもかかわらず、知らない人の前に立ったら頭の中が真っ白になって話すことが頭から抜けてしまったということもありますので、そのような状況になってしまうお気持ちはよくわかります・・・。
緊張することをコントロールすることは難しいですが、そのような状況になり得ることを想定しておくことも必要かもしれませんね。