ドキッとするタイトルが気になって、アマゾンで購入した【仕事消滅】 という本を読みました。
生存率51% あなたは生き残る側?という本の帯からもあるように、少し煽り気味だと感じるPR文ですが、読んでみるとやはり危機感を持たなければならないと感じたことも多くありました。
技術の進歩によって、ロボットやAIが人間の行っている仕事を代替するようになり、人間が必要とされる仕事の内容や質が変化していき、変化に対応できなければ、それらに仕事が奪われてしまうことになります。
危機感を感じた点は、肉体労働→頭脳労働という順番ではなく、まずは頭脳労働の仕事から消滅していくということ。
最初は理由がわからなかったのですが、本を読み進めて納得しました。工場でロボットが大活躍して人手がいらなくなりつつあっても、人間に近い性能をもつロボットを作るためには、物理的に時間がかかります。
たとえば、将来的に人類が90億人になったとしても、全員に代替できるだけのロボットは生産が追いつかないので、ロボットの「性能」が上がったとしても、「数」が追いつかないため、仕事消滅についての競合相手にはなりにくいとのこと。
逆に、AIは世界最高レベルの頭脳を開発しさえすれば、コピーするだけで済むので、将来的に仕事が消滅するのはまず頭脳労働者から起きるそうです。
本の帯には・・・
【2025年】
ドライバーの仕事が消滅。金融ではAIファンドマネージャーが人間を駆逐
【2030年】
銀行員、裁判官、弁護士助手など専門的頭脳労働の仕事がAIに換わる
【2035年】
経営者、中間管理職、研究者、クリエイターもAIに、サラリーマンは逆年功序列化する
と書かれています。ちなみに、本の中では2030年代にはノーベル物理学賞はAIしか受賞できなくなる・・・なんてことも書かれています。
科学者、芸術家、音楽アーティスト、開業医など、特殊能力を持ちクリエイティブな仕事であったとしてもAIに代替される、というよりそのような分野の方がAIが得意としていることなどがわかります。
話半分で読んでみてはいかがでしょうか?