今日は、一般社団法人神奈川県建築士事務所協会相模原支部主催の空き家に関する検討会に出席してきました。
同支部では、相模原市との「協働事業」という形で、空き家を社会の資産として活用するためのしくみづくりに取り組んでいます。そこで、司法書士としての立場で何かお手伝いできることはないかと思い、検討会に参加することにしました。
検討会には、相模原市の交通・地域安全課、建築住まい政策課、宅建協会、観光協会、大学教授及び講師、弁護士、税理士、土地家屋調査士、信用金庫の各専門家の方も出席されており、自己紹介を兼ねて、自分たちの分野から空き家に関する現状報告等を行いました。
私も、当事務所で扱っている事案や最近空き家になることが多いと思われる傾向の事案を紹介させていただきました。
みなさんの話をお伺いする中で、病気になってから治療するのではなく、病気にならないように予防することが大切なのと同様、空き家問題も、空き家になる前に予防することが大事だと改めて認識しました。
空き家問題を自分ごとのように感じることができない方が多いですが、家を所有している方なら誰でも、空き家となるリスクを抱えているということが言えますし、自分の代に空き家にならなくても、次の代に空き家としての問題が顕在化することがあります。
空き家というと、ボロボロの廃屋をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自分が施設に入所したとき、相続が発生したときに、その家に住む人がいなくなってしまえば、その時点で空き家の状態になってしまうことになるわけです。
つまり、特殊な事情から空き家となってしまうのではなく、身近な出来事が原因で、空き家になってしまう可能性があるといういうことです。
検討会は、今後数回開催する予定で、空き家にならないための仕組みづくりにはじまり、最終的には地域活性化のプログラム開発まで関わっていけたらなあと思っております。
次回は、具体的な事例を扱い、各専門家からアイデアを出し合って目の前の空き家問題を解決することで、今後の仕組みづくりのヒントを模索していく予定です。相模原市もこの問題に真剣に取り組み始めたということですので、相模原市で空き家問題にお困りの市民の方の受け入れ窓口になれるよう、お手伝いをしていきたいと思います。