今日も打ち合わせの中で、成年後見制度に関する不満を口にされるお客様がいらっしゃいました。
最近、特に成年後見制度による不満をおっしゃられるお客様が多く、もう少し柔軟な運用がされていく必要があるかと思います。
最近の日経新聞の朝刊でも特集されましたが、認知症とお金の問題に関するリスクについて、知っているけれどもリスクに対策をされておらず、そのような事態が生じてからご相談にお見えになられるお客様が大半です。
早めに対策していればご自身のご意向にそった財産管理をしてもらうことができたはずなのに、対策をしていなかった結果、成年後見制度を活用した財産管理となってしまい、冒頭に書いたような不満をおっしゃられることにつながっていくことがあるのかもしれません。
ちなみに、裁判所で発表されているデータによりますと、成年後見制度を申立てる主な動機は、下記のとおり預貯金等の管理・解約が突出しています。
上記の数字にも表れているとおり、将来的に認知症などで判断能力を喪失した際に、現実問題としてまず困ってしまう問題が「預貯金の凍結」ということなんだと思います。
ご自身が認知症になることはなかなかイメージ出来ず、どこか他人事となってしまいがちです。ご家族が困らないように、生命保険と同様に万一の備えと思って対策を考えてみてはいかがでしょうか?