「人生100年時代」と言われていますが、老後の不安は何かを医療機器メーカーのオムロンが40~70代に調査したところ、1位は「お金」、2位は「認知症」、3位は「自分自身の介護」、4位は「寝たきり」と、「お金」の不安が健康に関する項目を上回ったとのことです。
不安に思っていると回答(複数回答)した人が、不安解消のために具体的に取り組んでいることは、「食生活(37%)」「定期的な通院、健康診断(36%)」「日常的な運動(34%)」と健康についての取り組みが上位に並びましたが、「お金」についての対策は「貯蓄(26%)」「財産運用(13%)」といずれも低くなっているようです。
健康は自らの意思でいつでも取り組むことができますが、お金に関しては老齢化のなかで収入を得ることの難しさなどから、具体的な取り組みが進まない一因となっているのではないでしょうか。
総じて、老後不安を感じる割合は全体で9割にのぼっているものの、そのうち4人に1人は「何もしていない(24%)」と、問題意識あるも無対策状態のようです。
健康に生活できる「健康寿命」と「平均寿命」とのギャップが、広がれば広がるほど将来の医療費負担が大きくなる訳でして、これが老後の不安要素である「お金」に繋がってきているのではないでしょうか。
将来の医療費の一部にと最低限の蓄えは必要かと思いますが、まずは「セルフメディケーション」を基本に、楽しい人生を送りたいですね。