昨日、電車を待っている間に駅の売店を見回していたところ、「AIに勝つ!社労士 司法書士 行政書士」という興味のそそられるタイトルの週刊エコノミストが目に飛びこんできたので、思わず購入してしまいました。
内容的には、今までブログにも何度か取り上げたように、手続きのIT化が進むにつれ、私たちの業務が今後奪われてしまうことについて、特集がされておりました。
将来的に、社労士79%、司法書士78%、行政書士93%の業務が自動化される予想も出ております。すでに行政書士が、長年業務に携わってきた自動車の登録関係の手続きも電子化され、「OSS」というワンストップサービスが展開されているようです。
司法書士業界でも、申請書と一部の書類をオンラインで送信し、添付書類は別途法務局へ持参または郵送していた方式を、すべてPDFで送信する方式が追加されることが検討されております。実現すると、紙の添付書類の原本を法務局に届けることなく、オンライン上のやりとりだけで登記が完了させることができるようになり、今までの一部デジタル・一部アナログ方式から完全デジタル方式への変更となります。
すべてデジタルデータで申請が完結するようになれば、法務局で申請書等の審査について、AIを活用したりペーパーレス化が進むことで、業務の省力化が図られるだけでなく、最近話題となっているメガバンクと同じように、登記所に配置される人員や登記所が担う役割も変化していく可能性もありそうです。
特集の中では、AIと上手く共存を図ろうとしている7人の資格者の話も取り上げられておりました。それぞれ目指している具体的な内容は異なっているものの、ITを活用して省力化を図ること、省力化で生みだしたリソースをお客様へのコンサルティングの時間に充てること、自分の強みをとことん掘り下げ、追随を許さないほど突き抜けようとしている・・・・・ことが共通しているように感じました。
なんと、上場を目指して突き抜けようとしている司法書士法人の方の話もありましたが、ぜひ実現してもらいたいものです。私にとっても、とても刺激になりました。
定型業務だけでなく、非定型業務においてもITやAIが活用される余地もあるとの話も記事に掲載されており、環境変化を受身でいることは、間違いなくゆで蛙状態になってしまうこととなり、こちらから積極的に仕掛けていかなければ、変化の渦に巻き込まれてしまう危機を改めて感じました!