今日は、後見人をしている依頼者との面談のため、車でグループホームを訪問してきました。
道路が混雑をしていなければ、圏央道で1時間ちょっとで行けるところ、中央道からつながる渋滞に巻き込まれて2時間近くかかってしまいました。
ちょうど、依頼者の方が食堂でお昼を取られるところで、昼食を食べてることろを横目に見ながら、施設の方から近況の報告を受けました。依頼者の方は知的障害をお持ちの方で、会話のキャッチボールは上手くできませんが、手ぶり身振りでコミュニケーションを取っています。
非常にお元気なのですが、年々加齢によって足腰が弱ってくるのが目立ち始めるようになりました。グループホームは知的障害の施設のため、高齢者としての介護が常に必要になると、そのまま施設に居続けることができなくなります。
老人ホームへ入所することも検討したのですが、幸いお世話になっているグループホームの方が、「知的障害のケアに慣れていない老人ホームに入所すると、本人にとって必要な支援がされない可能性もあるので、ギリギリまで支援します。」とおっしゃっていただいているので、グループホーム内に手すりを設置したり、居室内で寝起きする際に転倒しないような仕組みを取り入れてくれて引き続き支援をしてもらっています。
グループホームの方も、障害者の方の高齢化に対応するのがはじめてのため、手探りでの支援となっているようです。お話をお伺いしていると、障害者の分野と高齢者の分野で垣根が存在しているように感じられました。
今後、障害者の方が高齢化する問題に対応していかなければならないことはもちろんのこと、障害者の生活支援をしている親自身も高齢となって介護が必要となる、「老障介護」が社会問題となってきます。
たまたま私の依頼者が上記の問題に直面していますが、おそらく障害を抱えたご家族にとって親亡き後問題と同様に、老障介護の問題は避けて通れないお悩みであり、不安を抱えていらっしゃる方が多いのではないかと思います。
障害者施設と高齢者施設が融合した施設が多くあれば、障害者の高齢化や老障介護の問題を抱えられた方が親子一緒に施設で暮らせることも出来るのでですが、福祉と介護の両方のサービスを受けられる「共生型サービス」のニーズを感じていらっしゃる方に比べ、実際にサービスを提供している施設の数がまだまだ少ない状況のようですね。