長時間テレビに釘付けにならないようにと年末に行動計画をたてていたのですが、やはり箱根駅伝の魅力には勝てずにスタートからゴールまでしっかりテレビ観戦してしまいました・・・。
圧倒的な強さを誇る青山学院大学の5連覇がかかっていたなか、往路優勝(東洋大学)も復路優勝(青山学院大学)も出来なかった「東海大学」が、総合優勝という形で平成最後の箱根駅伝が幕を閉じました。
東海大学というと、スピードランナーというイメージがあります。過去にも、伊達秀晃選手、佐藤悠基選手、村澤明伸選手などのスター選手が、一気に他大学の選手をごぼう抜きにしていく場面が思い出されます。
そんなスピードランナーがいた東海大学でしたが、チームとしての総合力が優勝するレベルに達していなかったのか、優勝候補に挙げられながらも今まで栄冠を勝ち取るができませんでした。
ちなみに、東海大学を率いる両角監督は、長野県の「佐久長聖高校」を、高校駅伝で強豪校に育てあげた監督で、その手腕を買われて2011年から東海大学の駅伝部監督に就任しながらも、箱根駅伝では結果が出ていませんでした。
そんな現状に危機感を抱かれたのか、今年の箱根駅伝で優勝することを宣言し、今までのスピード重視の練習ではなく、泥臭く走りこむ練習方法に方針転換をしたそうです。その方針転換の影響で、故障者が続出し、監督と選手との間の信頼関係にも一時ヒビが入ったようです。
しかしながら、両角監督はその方針を貫き、選手も箱根駅伝での優勝の目標を達成するために、最終的にはチームで団結し、泥臭く走りこんだおかげでスタミナがアップし、スター選手に頼ることなく、総合的なチーム力を押し上げて優勝の切符を勝ち取ることができました。
「努力に即効性はない。でも努力は裏切らない。」という、野村克也元監督の名言ではありませんが、まさに日々の努力の積み重ねがもたらした勝利ですね。
東海大学は主力選手が3年生のため、また来年の箱根駅伝でも優勝を狙える戦力が残ります。今年の箱根駅伝で負ける悔しさを知った青山学院大学の巻き返しに対し、王者として引き続き地道な走り込みで迎えうつことが出来るのか、来年の箱根駅伝も今から楽しみです。