司法書士事務所にとって、年度末は1年で最も忙しい時期にあたるかもしれません。新たな年度に向けて、不動産取引が活発となるため、毎日、売買の手続きであちこちを飛び回っているような状況です。
今日も、朝から予定がビッシリと入っており、この時間になってやっと落ち着くことができました。人手が足りず猫の手も借りたい・・・そんな状況です。
私たちと同じように、年度末の人手不足に悩んでいるのが「引っ越し業界」です。今月の売買契約に立ち会った際に、何度となく「引っ越し業者を手配するのが大変だった」という話を聞きました。
指定の時間に引っ越しの手配ができず、夕方からの引っ越しになってしまったり、引っ越しの手配にあわせて新居への転居を先延ばしにせざるを得なかったり、 値引きをほとんどしてくれず高い費用を払わざるを得なかったなど・・人手不足による影響は様々です。
ちょうど、本日の日経に「引っ越し難民」の記事が掲載されており、まさしく売買の手続きをお手伝いしたお客様から伺った話が、全国的な問題となっていることを知りました。
私も10年以上前に引っ越し業者にお願いしたことがあります。その時は、何社か相見積もりをし、安価になっているにもかかわらず、「さらに値引きするからうちの会社で決めて欲しい!」というような状況でした。
最近では、そもそも自分の希望する日時に引っ越し業者を手配するのが難しいようで、相見積もりで費用を値下げする間に、他のお客様に日程を抑えられてしまうような状況になっているのではないかと思います。
AIやロボットによる合理化や省力化で人材を減らしている業界と慢性的な人手不足に陥っている業界。
今は、労働力・スキル・人材などのリソースをシェアする時代です。引っ越し業界も私たちの業界も、上手い具合にマンパワーの融通をし合えれる仕組みが出来るといいんですが・・・・。