高島屋・イオン・ローソン・セブン&アイ・ホールディングスなどの小売り大手で、キャッスレス決済の対応を急いでいるとの記事が出ておりました。
昨日はレシートから購買データを収集するビジネスモデルのブログ記事を書きましたが、キャッシュレス化が進めば、もっと手軽に購買データを収集できるようになります。
記事にも掲されておりましたが、5000円以下の少額決済は、年100兆円規模にもかかわらず、約9割が「現金決済」とのこと。
つまり、年間90兆円もの少額決済が、現金で行われていることになります。
少額決済がメインのお店は、キャッシュレス化には導入コストがハードルとなり、なかなか投資が進まないことが原因の一因だと思われます。
初期投資をゼロにして、手数料方式でキャッシュレス化を促進するための、仕組みを提供していく会社の記事が、偶然にも同じ新聞に掲載されておりました。
その会社とは、海外旅行で余った外貨を空港などに設置されている両替機で電子マネーに両替するサービスを提供している「ポケットチェンジ」です。旅行で空港を訪れた時に、緑色の両替機を目にした方もいらっしゃるかもしれません。
そのポケットチェンジが、スーパー、飲食店、商店街、野外フェスなどの少額決済の行う小売店のために、新たにスマホを活用したシステムを提供していくことになったそうです。
このシステムが広く普及されると、商店街にある八百屋や魚屋など一日で相当数の硬貨の計算が必要なお店の売上管理が楽になるでしょうし、私たちも、花火大会やお祭りなどの露店や観光地の寺院などへのお賽銭も、硬貨を持ち歩くことなくスマホをかざすだけで決済が完了する・・・という日が近い将来到来しそうです。
私たちにとっても便利となるキャッシュレス化の一番の恩恵を受けるのは企業なのかもしれません。アナログの現金と異なり、電子マネーを活用してくれることで、スマホの位置情報、購買履歴、顧客の属性などから、一律的ではなく情報を分析した個別の販促が可能となりますし・・・・。
今後、キャッシュレス化のプラットフォームの主導権争いが激しくなってくるんでしょうね。