今日、後見人をしているお客様が生活されているグループホームに打ち合わせに行ってきました。
このグループホームでは、知的障害や精神障害をかかえていらっしゃる方が、世話人と呼ばれる職員の支援を受けながら、数名で共同生活をされていらっしゃいます。入所施設では数十名が集団生活されているため、入所者の個々の要望に応えることはなかなか難しいのですが、グループホームでは、入所者の意思が尊重され、本人が自分らしい生活がおくれることを重点に考え、支援がされていきます。
私のお客様も、最初は社会福祉法人の入所施設で生活をされていたのですが、その社会福祉法人が新たにグループホームを建設したことをきっかけに、施設からグループホームに移動されて、以後、本人の希望を尊重してもらいながら生活を続け、現在に至っています。
最初の入所施設とグループホームを合わせると10年以上、法人の担当者の方と打ち合わせを重ねていますが、今回の打ち合わせではじめて、人手不足が深刻になっていることを聞きました。
新聞チラシ、タウンワークなどの専門紙、ネット掲載など、あらゆる手段と費用をかけても、最近はまったく人材が集まらないとのこと。その人手不足の影響を受けて、働いているスタッフにしわ寄せが出始めているようで、法人全体の緊急の懸案事項となっているようでした。
その施設の周りの地域の高齢者施設においても同じく人手不足の影響が深刻となっており、介護スタッフの大半が外国の方という施設も増えてきているようです。確かに、都内のコンビニや居酒屋などでは、カタカナの名札をつけているスタッフが当たり前のようになっていますし・・・。
事務職では、AIやITで業務を代替することも出来ますが、人と触れあう仕事は同じようにはいきません。今後、高齢者の人口が増え若年層の人口が減る中で、医療・介護・福祉における人手不足の問題はますます厳しくなるものと思われ、人手不足が原因で事業を継続していくことが出来ない施設の倒産が増えていくことを防止する仕組みをつくっていかなければ、将来恐ろしいことになっていくかも・・・・と、現場の担当者と話していて感じました。
人手不足の有効な対策の視点で働き方改革を実行していく必要があり、事業承継における後継者不足と同じで、待ったなしの問題です!