今日も午前中から相談業務に対応しております。
お客様からのお悩みをお伺いする際に注意していることは、「部分最適」ではなく「全体最適」を意識して問題を解決していくということです。
顕在化している問題点だけをとらえ、その問題だけを解決しようとしても、結果としてお客様が期待されていた着地点に至らない場合があるからです。
そのためには氷山のように、顕在化している問題だけではなく、海面の下にある潜在的な大きな問題にフォーカスしていく必要があります。つまり、目に見えている問題だけを捉えて解決方法を模索していくのではなく、その問題が起きている根本的な原因、背景、潜在的なリスクなど、お客様自身も気づかれていない問題点を掘り下げて探っていく必要があります。
そのためには、お客様に対して丁寧なヒアリングを行い、裏付け資料による現状分析が必要となります。
医師に例えると、「頭が痛い」と訴えている患者からの一言で、頭痛薬を処方するのではなく、丁寧な問診を行い、各種検査をしたうえでのデータを分析したうえで最終的に判断を下していくようなイメージでしょうか・・・。
実は、くも膜下出血などの脳疾患の前兆だったということもあり得るわけで、単なる頭痛が氷山の一角に過ぎなかったということは良くある話だと思います。
さらにその治療方針を患者さんに説明し、理解や納得をしてもらったうえで治療しなければ、患者さんが不安や不満を持たれるように、私たちもお客様に解決方針を説明し、お客様とその情報を共有したうえで、一緒に問題解決にあたっていく姿勢が重要ではないかと思います。
ということで、ご相談いただく際はお時間を気になさらず、まずは気になることをお伝えください。その情報をもとに、潜在的なリスクや問題点を洗い出し、問題の全体像を把握していただいてから一緒に問題を解決していきましょう。