毎年正月は「実業団駅伝」、2日・3日の両日は「箱根駅伝」をテレビにかじりついて新年を過ごすのが恒例でしたが、せっかくの「リスタート効果」が3日坊主とならないよう、今年はテレビ観戦のルーティンを崩してみました(笑)
結果が気になり先ほどネットで記録を見てみたところ、往路優勝は「東洋大学」で、1区から5区まで、トップを守り続けて芦ノ湖まで襷をつないできたようです。
(テレビ観戦ではなく、各中継点の記録を見ているだけなので、途中で順位が入れ替わっていたらすいません・・・・)
今年の予想では、大学3大駅伝である「出雲駅伝」・「全日本駅伝」の結果を踏まえ、青山学院大学・神奈川大学・東海大学の3強とも言われておりました。
4連覇を目指す青山学院大学はさすがの2位、神奈川大学は5区の山登り区間で大ブレーキとなって3位から15位とシード圏外まで順位を下げ、東海大学もシード圏ぎりぎりの9位ということを考慮すると、東洋大学の往路は安定した走りではなかったかと思います。
箱根駅伝では、想定外のアクシデントが起き、まだまだ復路で波乱があるような気もしないわけでもありませんが・・・・・。
この東洋大学で思い出されるのが、2011年に開催された【第87回】の箱根駅伝です。当時、東洋大学は「山の神」柏原選手を擁し、小田原中継所を3位で襷を受けてから、箱根湯本を過ぎて東海大学の選手を抜き去った後、先頭を走る早稲田大学の選手に山中で追いつき、トップで芦ノ湖に戻ってきました。
ところが、3日目の復路の山下りの6区で、早稲田大学の選手に抜かれてしまってから、ゴールの大手町まで抜き返すことが出来ず、結果として2位になってしまった大会がありました。
しかも、優勝した早稲田大学と2位の東洋大学の差は、わずか「21秒!」
2日間に渡り、東京と箱根間の約217キロを往復して、たったの21秒の差で、しかも2位の東洋大学の総合タイムも総合新記録という素晴らしいタイムだっただけに、関係者のショックは相当大きかったものと思います。
そこで、再起を誓う酒井監督が選手に対してスローガンとしてかかげたのが、「その一秒をけずりだせ!」
21秒という差も、10人で割ってみれば1人あたり2秒しか差がないわけで、柏原選手のようなエースに依存する気持ちでなく、チーム一人ひとりが「1秒」という微差を大事にすることで、大きな差となって結果が出てくることを信じ、選手に微差の大切さを教え日々意識して練習をしてきたんだと思います。
その結果、翌年の第88回の大会では、2位の駒澤大学に9分2秒の大差をつけたうえに、前年に早稲田大学が記録した総合新記録も塗り替える結果となりました。
今日の東洋大学の結果を見て、昨日年間のキャッチコピーとしてかかげた「微差の積み重ねが、圧倒的な差となる」・・・・・・・は確かにそうだよなと改めて感じさせられました。