今日は、高校1年生の息子が入部した和太鼓部の父母会に出席してきました。今まで仕事優先でこの手の会合は妻に任せっきりだったのですが、父母会の後に演奏会を披露されるということで、参加することとなりました・・・。
その中で、顧問の先生が指導方針の説明があり、なるほどと思ったことがあったので書いてみたいと思います。
顧問の先生が、「大会に優勝することは目指していません。もちろん、結果として優勝することがあったとしても、私が目指しているのは、将来社会人となった時に部員の就職率が100%であることです!」と発言されました。
「え、部活動の方針が就職率100%!?」と何を言い出したんだ・・・と最初は戸惑いましたが、続けてこんなことをお話されました。
「生活態度や性格というのが、和太鼓の音に出るんです。雑な性格の人は雑な太鼓になるし、基本的な生活態度が出来ていないと、和太鼓の基礎も疎かになるんです。ですから、私は挨拶にはじまり、生活態度をうるさく指導することが自分の役割です。そうした基本的な姿勢が身についている人は、社会に出た時に一緒に仕事をしたいと周囲の人から思ってもらえるようになるんですよ・・」
なるほど、目先のことではなく、将来を見据え、和太鼓を通じた人格形成をすることで社会から必要とされる人材を輩出することがこの先生の指導方針なんだな・・・と理解しました。
そういえば、私どもの仕事も良くよく考えると、普段の生活態度や性格というのが書類作成する際に結果となって顕著にあらわれてきます。几帳面な性格のスタッフは何度もしっかり確認して正確な書類を作成しますし、大雑把な性格のスタッフは誤字脱字が多い書類を作成したりと・・・。
一事が万事と言いますので、学生の頃の若い芽のうちに、そのようなことを指導してもらえるというのは恵まれた環境にいるなあ・・・と、演奏会での先輩部員の佇まいを目にし、納得した一日となりました。