先ほどネットのニュースである方の訃報を知りました。
ある方とは、元コマツの社長をされていた安崎暁さんです。
安崎さんは、生前、新聞に感謝の会という生前葬のお知らせを掲載して話題となられた方です。
ご自身の意思で延命措置を行わないことを表明されたり、闘病中でしかもご自身の余命がわかっている中で、周りの方へ感謝の気持ちを伝えることは、なかなかできることではありません。
訃報というのは突然知らされて、当たり前のことですが、その葬儀に参列する時には、本人はこの世に存在せず、無言の対面となるわけです。
また、芸能人の葬儀をテレビで見ていると、遺影に向かっていろいろと語りかけられている場面が映りますが、その周りの方の思いも本人が受け取ることはできません。
そうだとすると、生前にお世話になった方に直接感謝の言葉を伝えることができ、自分の人生を振り返ってその方たちを語らいができることのできる生前葬は、本当の意味で、最期まで自分らしくいられる究極の終活だと感じました。
時代背景や価値観の多様化によって、葬儀についての考えも人それぞれとなっています。もしかすると、終活が広まってくることによって、生前葬が一般的になる時が来るかもしれませんね。