人は、意識しないと自分にとって居心地のいい場所=「コンフォートゾーン」に留まり続けようという防衛意識が働くようです。
居心地のいい場所に居続けることは、ストレスもないですし、意識をしなければ何の疑いもなく自分にとって快適な方を選択しがちです。
例えば、会合で全く初対面の人と会話するように顔見知りの人と会話するほうがストレスは少ないでしょうし、自分の趣味ではないことに誘われた時は断りたくなるでしょうし、自分より明らかにハイパフォーマーの集まりにはなるべく出たくもないでしょうし、人前で話をするよりもしない方を選択することはないでしょうか?
仕事も、毎日同じことを繰り返していた方が、気が楽ですし、無意識のうちに同じことを繰り返すことが習慣となってしまっている方も多いのではないかと思います。
コンフォートゾーンに居続けることのリスクは、「ゆでガエルの状態」になってしまうこと。周りの変化に気付かなかったり、成長が止まってしまったりなど、気づいた時には「時すでに遅し」で、取り返しのつかないことになってしまうことがあります。
このコンフォートゾーンの話を教えてもらってから、あえて居心地の悪い環境に身を置くことを意識するようにしています。
新しい分野の業務に挑戦する、法律以外の専門知識を勉強してみる、初対面の人や有名な人にアポを取って会いに行く、大勢の前で話す機会をあえて作ってみる・・など、コンフォートゾーンから脱出することを繰り返し行うことで、今まで挑戦していなかったことがやがてコンフォートゾーンとなって広がり、またそこからの脱出を図る・・・といういいサイクルになるのはないでしょうか。
筋肉はストレスや負荷をかけなくなった時から、現状維持ではなく筋力低下が始まります。筋トレと同じで、適度なストレスや負荷をかけ続けることが重要なのと似ているかもしれませんね。