今年の司法書士試験に合格した研修生が、実際の実務を学ぶための配属研修の受け入れが今日からはじまりました。
毎年この時期が来ると、一年があっという間に過ぎたなあ・・と感じます。
研修生にとって、最初に教えてもらうことは長年実務にとっての礎となるので、知識よりも考えた方に重点をおいてアドバイスするようにしています。
知識は、いずれ自分で書籍、研修、セミナー等で吸収できるわけですから、執務に対しての基本的な考え方を何度も何度も繰り返し行うようにしています。
昨日ブログに書きましたが、プロ野球選手が少年に対して徹底的に基本を教えていたのと同様、基本がしっかりしていなければいくら知識を積み上げても、結果的にお客様のニーズにマッチする仕事を行っていくことは出来ないからです。
今日は、受験知識がいかに暗記に頼っているかを案件を通じて体感してもらいました。おそらく受験問題として聞かれたならば答えられたであろう簡単な知識も、実案件を目の前にしてなかなか活かすことが出来ず、受験知識を実務に活かすためには、その知識を単に知っているかどうかではなく、どういった場面に活用するために出来たなのか考える必要があることを学んでもらいました。
受験では、一切参考書などを持ち込めないですし問題を解く時間も限られています。しかし、8割取ることが出来れば合格はできます。
実務では、書籍・ネット検索は自由にできますし時間も限られていませんが、10割、つまり完璧でなければならず、その感覚の乖離を認識してもらうことも最初に伝えています。
ということで、この期間は私にとっても学びの時間となるので、私も初心に帰って一緒に学びたいと思います!