今日、終活に関するご相談にお客様がお見えになられました。通常の相談と異なり、お住まいになられているマンションの全体の終活に関するものでした。
話をお伺いしたところ、100世帯弱あるマンションの中で、単身世帯の方が4割にも達しているそうです。しかも高齢単身世帯の方が多いため、いわゆる孤独死の問題や生活支援などの将来リスクに不安を感じていらっしゃいました。
そこで、管理組合を通じて住人の方へのアンケートを実施したところ、「自分のことを見守って欲しい」という方、「見守りをしてもいい」という方がそれぞれ数十人いらっしゃったそうです。
そのニーズに応えるべく、「見守り隊」を立ち上げて活動をしていきたいので、アドバイスを・・・とのことでした。IOT技術を利用した家電製品やセンサーによる居宅内の見守りのシステム、配食サービスを利用した見守りなど、見守る方にも見守られる方にも、人的労力や心理的な負担が少ない方法を提案させていただきました。
通常のマンションでも単身高齢世帯が増えているわけですので、昭和30年から40年頃にかけて建設された大規模な団地などでは、単身高齢世帯の率が相当高くなっているものと思われます。
そうなってくると、自治体だけに頼っていてはマンパワー不足で問題解決には至らないので、身近な存在である住人の方同士で見守り活動に対する意識を高めていく必要がありますね。
今回のご相談に対する解決スキームが、同じお悩みを抱えていらっしゃるマンションや団地のモデルケースになればと思っておりますが、今後は個人の方からの個別相談だけではなく、マンションなどまとまった形での相談も増えていきそうです・・・。