以前からブログで、地方では土地が「負動産」となっており、無償でも引き取り手がおらず、むしろ手放す側がお金を払って不動産を引き取ってもらっている現状がある・・・ということを書きました。
そのような状況の中、埼玉県深谷市で昨日行われた市有地の一般競争入札で、市が落札者にお金を支払って不動産を引き取ってもらうという、マイナス価格での落札が行われました。
入札は以下の公告のとおり、「マイナス1340万6000円」を予定価格としていたところ、12月6日から13日の入札参加申込期間を経て、昨日の入札日において、結果として「マイナス795万円」で落札されたとのことです。
【深谷市HPより引用】
廃校となっている学校に体育館が残されており、マイナス部分は、建物解体費用に補充してもらうことで市の保有している遊休地を処分するのが狙いのようです。
買い受けた土地は住宅用地として活用することも条件とされているため、遊休地が住宅用地として生まれ変わることで、長い目で見ると固定資産税などの税収も入ってくることになるので、このような方法での入札も今後増えてくるかもしれませんね。
マイナス金利といい、マイナス入札といい、環境変化によって、今まで考えもつかなかったことがおきています・・・。