上場企業の株主になると、株価が上がった株式を売却することで売却益を得たり、会社が事業で稼いだ利益の配当を受けるなど、株主としてキャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(保有益)を享受することができます。
会社によっては、さらに株主優待の制度を導入しており、割引券、クーポン券、金券、食品、自社商品など、会社が趣向を凝らした独自の優待商品を株主に還元しています。
テレビで有名になった桐谷さんのように、株主優待を上手に活用して生活をしている株主の方も多くなっているようで、株主優待の内容が充実している銘柄の株式は、業績が悪くなっても株主優待の人気のおかげで、株価が下がらないという銘柄もあるようです。
今日、ちょっと変わった株主優待が発表されておりました。
【HPより引用】
上記のリリースにもあるように、優待制度の内容は、自分の写真のデータをもとに漫画風にした株主の名刺を作成するというもの。
この「カヤック」 という会社は本社をあえて鎌倉におき、自ら「面白法人」という名付けていて、下記の3つの思いを込めて事業を行っています。
1. まずは、自分たちが面白がろう。
2.つぎに、周囲からも面白い人と言われよう。
3.そして、誰かの人生を面白くしよう。
株主のことを面白株主と名付け、株主総会をお寺で開催したり、株主総会では株主と一緒に今後の事業に関するアイデアを社員と一緒にブレインストーミングするなど、面白いことを社内だけでなく株主まで巻き込んでいます。
また、人材の採用についても、苗字が佐藤の方だけ応募可能とか、履歴書ではなく自分の名前を検索して上位に出てくるワードが採用の基準だったり、4月1日限定で経歴詐称もOKのエイプリール採用など、「そんな方法で人材を採用してもいいのだろうか?」とこちらが心配になってしまうアイデアでの採用を実際に行っています。
そんな型破りな発想を持った社員が集まる会社だからこそ、常識にとらわれない事業展開で環境変化に対応していくことができるのかもしれません。
ちなみに、このカヤックのホームページにある社員一覧には、現役社員だけではなく退職者の名前・似顔絵・退職理由まで掲載されています。
やはり、少し変わっている会社ですね(笑)