先日、所属している事業承継協会の研修に参加してきました。その中で、情報仕訳診断士という資格があることを知りました。
お客様からご相談事をお伺いする場合、お客様のお話の中には、当然ながら事実と感情が入り混じっています。
私たち専門家は、お客様からお話をお伺いする過程で、「事実の要素」と「感情の要素」を頭の中で分けて整理しながら問題解決の方法を探っていきます。というのも、事実の要素だけに着目して問題解決を図ったとしても、相談者であるお客様の真の満足を得られることができません。問題を解決したのに、お客様がご不満に思われてしまうパターンの多くが、お客様の気持ちに寄り添った解決を怠ってしまうことではないかと思います。
また、感情の要素だけに着目して問題解決を図ろうとすると、事実と異なる問題解決がされるリスクがあります。
たとえば、相続で問題が発生している場合、感情の要素が主たる原因となっていることが多く、お客様の感情に配慮しながら事実をヒアリングし、お客様の中での優先順位を確認したうえで問題解決することが求められています。
そこで、お客様からの相談を、事実要因と感情要因を分けて情報を整理し、その整理した情報にもとづき専門家に引き継ぐのが、情報仕訳診断士の役割とのことです。
研修では、実際に情報仕訳診断士の資格を作られた方のお話を直接お伺いできたのですが、今まで何となくお客様の相談に対して問題解決をさせていただいていたプロセスを見える化することができたので、今後は問題解決までの流れを意識していくことができそうです。
お客様からのお悩みをWEB入力してデータベース化し、最終的な専門家に紹介するまでの一連の流れをAIなどを利用し、システム上で行える仕組みを構築中とのお話も伺うことができ、今後のビジネスの参考になる話も多くありました。
お客様が必要としていることで、世の中にないものは自分で作る・・・ゼロから一を立ち上げる方のパワーを見習わなければ・・・・・・・と感じた研修でした。